「このままだと死ぬ」 スウェーデン人少女、IS支配下の生活語る
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【3月1日 AFP】当時15歳だったマリリン・ネバライネン(Marilyn Nevalainen)さんは、イスラム過激派に誘われ、お腹に子どもを宿したまま母国スウェーデンを後にした。そしてイラクに到着するまで、自分が犯した過ちに気付かなかった。
イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が拠点とするイラク北部のモスル(Mosul)から、マリリンさんは死に物狂いで家に電話して助けを求めた。クルディスタン地域治安委員会(Kurdistan Regional Security Council)によると、マリリンさんは先月17日にモスル近郊でクルド人部隊に救出された。
スウェーデン外務省によると、南西部ボロス(Boras)出身のマリリンさんは先週までに「スウェーデンの家族のもとに帰った」という。地元紙ボロス・ティドニング(Boras Tidning)は、マリリンさんの両親は娘を取り戻すために過去8か月の間に何回もイラクへ飛んでいたと報じている。
テレビ局「クルディスタン24(Kurdistan 24)」が先週放送したインタビューで、マリリンさんはボーイフレンドの男と出会ったのは2014年で、彼はISの動画を見て過激思想に傾倒していったと、片言の英語で語った。
「その後、彼がISIS(ISの別称)に参加したいと言ったので、私は『いいわよ』と答えた。だってISが何の意味なのか、イスラム教がどういうものか知らなかったから」
2015年5月に2人がスウェーデンを去った時、彼女は妊娠していた。電車とバスを乗り継いで欧州を移動し、トルコからシリアに入った。そこからISの戦闘員らが運転する車でモスルへ向かった。