【3月1日 AFP】スウェーデン陸上競技連盟(SFIF)は29日、女子1500メートルの元世界チャンピオンで、同国代表のアベバ・アレガウィ(Abeba Aregawi)について、ドーピング検査の結果、検体が禁止薬物に陽性反応を示したことを明かした。

 国際陸上競技連盟(IAAF)が行った検査で禁止薬物が検出されたことについて、SFIFのステファン・オルソン(Stefan Olsson)事務局長は、「この問題をお知らせするのは残念で、極めて遺憾である」とコメントした。

「われわれは、不正行為やドーピングは一切許さない。決して容認しないし、到底受け入れられるものではない」

 エチオピア出身のアレガウィの薬物違反に関して、これから全面的な調査が行われることになると明かしたSFIFの広報担当者は、「現在調査中の案件であるため、彼女の検体が陽性反応を示した具体的な薬物については公表できない」とすると、「彼女については、直ちに暫定的な出場停止処分を科す」と述べた。

 エチオピア代表として、2012年のロンドン五輪に出場した25歳のアレガウィは、2013年の世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)で金メダルを獲得したものの、スローペースでの駆け引きとなった昨年の北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)では、6位に終わっていた。

 アレガウィは、ロンドン五輪の直後に結婚し、スウェーデン国籍を取得している。(c)AFP