【2月29日 AFP】ロシア北部コミ(Komi)共和国で28日、メタンガス爆発により坑内に閉じ込められた労働者らの救出活動が行われていた炭鉱で再び爆発が起き、6人が死亡した。当初の爆発では4人が死亡、26人が安否不明となっていたが、炭鉱運営会社は生存者がいる可能性を否定。一連の爆発での死者は36人となった。

 事故があったのは同共和国ボルクタ(Vorkuta)のセベルナヤ(Severnaya)炭鉱。25日、地下748メートルでメタンガス爆発2件が起きた。その後、救助活動が続いていた28日に新たな爆発が起き、コミ共和国非常事態省の報道官によると救助隊員5人と炭鉱労働者1人の計6人が死亡した。

 ロシアの鉄鋼大手セベルスタリ(Severstal)傘下で炭鉱を運営するボルクタウーゴリ(Vorkutaugol)の広報担当者は28日、AFPに電子メールで送付した声明で、坑内で行方不明になっていた26人について、生存の見込みはないと説明。救出作業が中断されていることを明らかにした。

 ロシア非常事態省によると、28日の爆発が発生した当時、77人が救助活動中の坑内におり、うち負傷者11人を含む71人は救出され地上に運ばれた。同省は専門家の話として「新たな爆発が起きる危険性が高い」としている。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO