【2月28日 AFP】(更新、写真追加)米大統領選の民主党指名候補争いは27日、南部サウスカロライナ(South Carolina)州で第4戦となる予備選挙が行われ、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官が勝利したと米メディアが伝えた。指名争いの山場「スーパーチューズデー(Super Tuesday)」へ向けてクリントン氏が、ライバルのバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員を抑え、弾みをつけた格好だ。

 投票が締め切られた後、CNNMSNBC、FOXニュース(Fox News)など各局が一斉にクリントン氏の勝利を伝えると、同氏陣営が勝利演説を準備していた同州コロンビア(Columbia)の会場には大きな歓声が沸いた。

 支持者らは声をそろえて「今だ、今だ、今だ、女性がホワイトハウス(White House)へ!」と叫んだ。一方、サンダース上院議員は速やかに声明でクリントン氏を祝福するとともに「この選挙はまだ始まったばかり。われわれはニューハンプシャー(New Hampshire)で決定的勝利を勝ち取った。彼女(クリントン氏)はサウスカロライナで決定的勝利を勝ち取った。そして、いよいよスーパーチューズデーだ」と述べた。

 民主党候補争いの序盤戦はサウスカロライナ州以前の段階で、接戦だったアイオワ(Iowa)州と、ネバダ(Nevada)州でクリントン氏が3戦中2勝し、夏の全国党大会での投票に参加する代議員数でクリントン氏がリードしている。クリントン氏陣営はサウスカロライナ州に多い黒人有権者の支持獲得に注力し、同州ではクリントン氏が容易に勝利すると予想されていた。(c)AFP