ジンバブエ大統領、アフリカ連合に牛300頭寄付 国内は凶作
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【2月27日 AFP】ジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領(92)が牛300頭をアフリカ連合(AU)に寄付した。アフリカ連合が外部からの資金援助に依存する度合いを減らすことが目的だという。ジンバブエ議会外交委員会の委員長が26日、明らかにした。
ジンバブエ大統領府で25日、AUのエラスタス・ムウェンチャ(Erastus Mwencha)副議長を招いて贈呈式が行われた。ただ、牛は首都ハラレ(Harare)北西部の小さな町付近で飼育されているという。
「大統領は昨年、AU議長の任期中に掲げた公約を果たし、牛300頭をAU基金に寄付した」と、ジンバブエ議会外交委員会のカインドネス・パラダ(Kindness Paradza)委員長はAFPに語った。
「牛はわが国がカロイ(Karoi)の牧場で世話しているので、この牛をどのように利用したいか、AUが決めてくれればいい」
AU議長としての1年間の任期中、ムガベ大統領はAUが外部からの資金援助に頼っていることに不満を抱いていた。同大統領による寄付が行われた一方で、ジンバブエは干ばつによる凶作に直面し、国民の少なくとも300万人が食糧支援を必要としている。
36年間に及ぶムガベ大統領の独裁政権は、国民を激しく弾圧し、経済崩壊を引き起こしたとして、たびたび批判されている。(c)AFP