NZの秘境ビーチを守れ、個人のネット募金に1.7億円集まる
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【2月26日 AFP】ニュージーランドで、所有者が売りに出した自然豊かな浜辺を買って国立公園にしようと1人の男性が立ち上げたクラウド募金に、4万人から計230万ニュージーランド(NZ)ドル(約1億7500万円)が集まった。この男性は26日、成功への驚きを表明するとともに「心が温かくなった」とコメントした。
ニュージーランド南島(South Island)の先端にあるアワロア(Awaroa)の浜辺が個人に独占されるのを防ごうとクラウドファンディングを呼び掛けたのは、牧師のドウェイン・メージャー(Duane Major)さん。
アワロアの入り江はアベル・タスマン国立公園(Abel Tasman National Park)に隣接し、金色に輝く砂浜が800メートルにわたって広がる。訪れる手段は船か、ヘリコプターのみだ。昨年、不動産業者によって「地球上で最も美しい浜辺」として競売に出されていた。
クラウドファンディングサイト「Givealittle」によると、メージャーさんのプロジェクトへの募金は1日で100万NZドル(約7600万円)を超え、クラウドファンディングとしてはニュージーランド史上最高額を記録した。
AFPの取材に応じたメージャーさんは26日、自分は「どこにでもいる普通の男」だと説明。「私たちにもできるんじゃないかとは思っていたが、こんなに最高で心温まる気分になれるとは予想もしなかった」と語った。募金には、1ドルを寄付した子どもたちから数万ドルを出資した企業まで、幅広い層から支援が寄せられたという。(c)AFP