【2月25日 AFP】フランス南部マルセイユ(Marseille)で24日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を名乗る男3人に襲われたと主張していたユダヤ人教師が、虚偽の供述をした容疑で警察に身柄を拘束された。

 この教師は昨年11月、マルセイユの自宅に報道陣を集め、その前日にISメンバーだという男ら3人に殴られたと主張していた。だが、捜査情報筋によると警察は24日、話を捏造(ねつぞう)したとして教師を逮捕したという。

 フランスの教師がISに襲われたという話をでっち上げるのは、今回が初めてではない。今年1月にはパリ(Paris)の北東にあるオーベルビリエ(Aubervilliers)にある幼稚園の教師が、教室に乱入してきた男に刃物で襲われたと主張していたが、その後、自ら首や脇腹を傷つけた狂言だったことを認め、精神鑑定を受けている。

 昨年11月にISのメンバーによって130人が死亡したパリ同時テロ事件の影響で、フランス社会は今も緊張状態にある。(c)AFP