【2月25日 AFP】ミャンマー文化省は、同国中部バガン(Bagan)の仏教遺跡でパゴダ(仏塔)に上る行為を禁止した政令について、観光客減少への懸念から修正し、最大級のパゴダのうち5基のみ上ってよいと認めた。政令は22日に出されたばかりだった。

 バガンには約3000基ものパゴダが立ち並び、夕日の眺めを楽しむため観光客がパゴダに上ることで知られる。突然の禁止令は、観光ツアー業者の間で驚きとともに受け止められ、売り上げに影響するのではと懸念の声が上がっていた。

 こうした中、文化省は23日夜、「バガンのパゴダに上る行為を禁じた政令を修正し、指定を受けた5基は(禁止の)除外としたい」と交流サイトのフェイスブック(Facebook)の公式ページで発表した。

 ただ、修正後の政令も、パゴダに上る観光客については「不適切な服装をしたり、(パゴダの)上で踊ったり寝たり」といったふるまいは「文化的に恥ずべき」行為だとして批判している。(c)AFP