【2月24日 AFP】国際移住機関(IOM)は23日、今年に入ってから地中海(Mediterranean Sea)を渡ってギリシャやイタリアに到着した移民や難民の数が、11万人を超えたと発表した。途中で死亡した人も413人に上っている。

 IOMによると、年初から23日午前までに10万2547人がギリシャに、7507人がイタリアに到着した。

 記者会見したIOM報道官によると、昨年に海を渡る移民らの数が10万人を超えたのは、夏になってからだった。今年に欧州を目指しながら途中で亡くなった413人のうち、321人はギリシャへ向かう途中だったという。

 報道官は「2月もこれまでに推計3万5000人の移民・難民がギリシャの島々に到着した」と説明。内訳はシリア人が半数近くを占め、このほか25%がアフガニスタン人、17%がイラク人だったとしている。

 ギリシャに到着後、ほぼ全員が他国を目指して移動を続けており、2月にギリシャ国境を越えてマケドニアに入った人は2万6000人と推定されている。

 とはいえ、誰もが先へ進めるわけではない。マケドニアが突然、アフガニスタンから来た人に国境を閉ざしたため、ギリシャの国境付近では現在、多数の移民が足止めされている。23日時点で依然として約4000人が国境付近にとどまっており、ギリシャ警察によると、通過が許可されているシリア人やイラク人の越境にも大幅な遅れが出ているという。(c)AFP/Hugues HONORE