【2月24日 AFP】スイスの出版社「Werd & Weber Verlag」は23日、来月にも、国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の伝記「ミッション・フットボール(Mission Football)」を刊行すると発表した。同書は、ブラッター会長公認のもと、元スポークスマンのトーマス・レングリ(Thomas Renggli)氏が執筆したものだという。

 多くの写真と共に執筆されたという伝記は「ゼップ・ブラッター氏の人生をたどる」もので、故郷のスイス・バレー(Valais)州で過ごした若かりし頃の逸話や、スポーツマネジメントの世界に足を踏み入れてから「FIFAのトップ」になるまでのエピソードにも迫るという。

 編集者はAFPに対し、「レングリ氏は、ブラッター氏本人から、とても貴重な情報をもらっている」と明かした。

 同書はFIFAのスキャンダルについても触れており、26日に行われる会長選でブラッター氏の後任が決定した後、レングリ氏があとがきを加える可能性もあるという。

「レングリ氏は、その後の進展にも言及したいと考えているようです」

 ドイツ語の原稿は現在、校正の最終段階で、数週間後の出版予定。出版社によれば、英語版が完成するのは6月の見込みだという。

 ブラッター会長は現在、FIFAの倫理規定に抵触したとして、8年間の活動停止処分を科されている。(c)AFP