【2月19日 AFP】米カリフォルニア(California)州の裁判所は17日、クラスメート2人にたばこの火を押し付けたり髪の毛を切って食べるよう強要したりしたとして、中国人留学生3人に禁錮刑判決を言い渡した。

 被告は18歳と19歳の女子留学生と19歳の男子留学生で、3人とも被害者を拉致したうえで暴行を加えたと認め、法廷で自分たちの行為について謝罪。それぞれ禁錮13年、同10年、同6年の判決を受けた。

 被告3人と被害者2人は全員、米国で教育を受けるため幼少期に親元を離れてホームステイをしながら米国生活を送る「パラシュートキッズ」と呼ばれる中国人留学生。

 捜査当局によると、被告らは昨年3月、2件の個別の事件に関与したとされる。最初の事件は、中国系の住民が多いロサンゼルス(Los Angeles)近郊ローランドハイツ(Rowland Heights)のレストランと公園で、女子留学生2人が「ばかにされた」との理由で16歳の女子クラスメートを襲撃したもの。

 2件目の事件はその2日後、被告3人が18歳の被害者を拉致してローランドハイツの公園に連れていき、服を脱がして5時間にわたり殴る蹴るなどの暴行を加えたものだ。この被害者はつばを吐きかけられたり、たばこの火を押し付けられるなどしたうえ、ハサミで自分の髪を切って食べるよう強要されたという。

 現場では、居合わせた数人が暴行の様子を携帯電話で撮影していた。この暴行のきっかけは、ある少年をめぐる対立やレストランの支払いに関するいさかいだったと当局ではみている。(c)AFP