中国、西沙諸島への「兵器」配備認める 国営メディア
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【2月18日 AFP】(更新)中国国防省は、南シナ海(South China Sea)の西沙諸島(英語名:パラセル諸島、Paracel Islands)の永興(Yongxing)島(英語名:ウッディー島、Woody Island)に兵器を配備していることを認めた。中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)系列の国営英字紙・環球時報(Global Times)が18日、伝えた。
環球時報によると、中国国防省は「中国は長い間、(永興)島に兵器を配備している」と表明。さらに「中国は自国領土内に防衛施設を配備する公正で法的な権利を持っている」と述べ、欧米の報道について「中国の脅威」を唱える「昔ながらの繰り返し」の典型にすぎないと一蹴した。配備した兵器の種類については明らかにしていない。
西沙諸島は中国などの複数の国が領有権を主張している。永興島への兵器配備をめぐっては今週、米FOXニュース(Fox News)が、同島に地対空ミサイルが配備されたと報道。17日にはジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官が中国が戦略的重要海域の南シナ海で「軍事拠点化」を進めていると非難した。また、米政府高官は18日、AFPの取材に「報道は正確であり、中国は同島に地対空ミサイルを配備したとわれわれは考えている」と述べている。(c)AFP