独列車衝突事故、原因は信号担当者のミス
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【2月17日 AFP】ドイツ南部バート・アイブリング(Bad Aibling)近郊で9日に列車同士が正面衝突した事故で、検察当局は16日、信号担当者(39)による人為的ミスが原因だったと発表した。
この事故ではこれまでに11人が死亡、数十人が負傷している。原因調査を率いる検察官は、「技術的な問題があったことを示す証拠はない。これまでの捜査で、人為的ミスが大惨事を招いたことが分かった」と発表。もし同担当者が「規則を守っていれば…列車同士は衝突しなかったはずだ」という見方を示し、同担当者を過失致死の疑いで捜査していることを明らかにした。
また別の検察官によると、同担当者は単線区間に対向列車を同時に進入させてしまったことに気づいて緊急連絡を行ったが、「応答はなかった」という。また警察が事故発生当日、同担当者の血液検査を行ったが、アルコールや薬物は検出されなかったとしている。
数年前から信号業務に携わっていた同担当者は16日、自身の過失を認めたという。ただ、故意ではなかったため、勾留措置は取られていない。(c)AFP/Ralf ISERMANN