現役続行を悩むコンタドール、17年にプロチーム設立も
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【2月16日 AFP】自転車ロードレースのティンコフ(Tinkoff)に所属するアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は15日、チームのエースとして現役を続けていく可能性を残しながら、2017年に自身のプロチームを立ち上げることを真剣に考えていると明かした。
マドリード(Madrid)出身で33歳のコンタドールは、これが現役最後のシーズンになるとみられており、けがや事故がなければ、ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)とリオデジャネイロ五輪で有終の美を飾りたいと語っている。
ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)で3度(2008年、2012年、2014年)、ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)で2度(2008年、2015年)、そしてツール・ド・フランスでは2度(2007年、2009年)総合優勝を記録しているコンタドールは、「私の頭には2つの選択肢がある。まずは、2014年のツールような不慮の事故を覚悟してでも現役を続けること。もう一つはプロチームを立ち上げることだ」と話した。
2つ目の選択肢については、コンタドールが語っているように「複雑」であり、ワールドツアーのレベルで戦えるチームを設立するには、1500万ユーロ(約19億円)近くの「莫大な予算」が必要となる。
ドーピング違反で、2010年のツール・ド・フランス(2010 Tour de France)と2011年のジロ・デ・イタリア(2011 Giro d'Italia)のタイトルをはく奪されたコンタドールは、チームがツールで優勝争いに絡める戦力を備えている場合のみ、現役を続行する意志があるという。
「チームのサポートが最高レベルでない限り、あまり現役を続ける興味はないかもしれない」と話すコンタドールは、最大のライバルであるクリス・フルーム(Chris Froome、英国)を擁するチームスカイ(Team Sky)が、高い戦力を誇ると評価している。
「彼らのレベルに比肩するチームはない。ツール・ド・フランスでも、完全体制で2チームを派遣できるくらいだ」
(c)AFP