錦織、18歳のフリッツ下し大会4連覇 メンフィス・オープン
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【2月15日 AFP】男子テニス、メンフィス・オープン(Memphis Open 2016)は14日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-4、6-4で18歳のテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)を下し、大会4連覇を飾った。
世界ランク7位の錦織は、メンフィス(Memphis)で17連勝を飾り、自身通算11個目のATPツアータイトルを手にした。
同一大会の4年連続優勝は、現役選手ではロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のみが達成している。
ギターの形をしたトロフィーを手に錦織は「驚いています。コート上では本当に楽しかった。今までなしえなかった、新しいことができた。それがうれしい」と語った。
第1セット、フリッツは錦織のこの日最初のサービスゲームをブレークし、ゲームカウント3-0とリードしたが、このブレークがこの試合唯一のものとなった。錦織はその後立ち直りを見せ、7ゲームのうち6ゲームを奪った。
第5ゲームでフリッツはダブルフォールトが響きブレークを許すと、第7ゲームも苦しんでブレークポイントを奪われたが、エース2本とサービスウイナー1本でこれをしのいだ。それでも、錦織は第9ゲームでブレークを奪うと、次ゲームをラブゲームでキープし、36分でこのセットをものにした。
続く第2セット、錦織はフォアハンドのウイナーで第5ゲームのブレークに成功。第9ゲームではフリッツに2度マッチポイントをしのがれたが、続く第10ゲームをキープして、試合時間1時間19分で勝利を収めた。
ワイルドカードとして出場し、最上層ツアーで本戦に出場するのはこれが3回目となったフリッツは、1989年に英ロンドン(London)のウェンブリー(Wembley)で行われた大会で優勝した当時17歳のマイケル・チャン(Michael Chang)氏以降では、ツアー大会決勝に進出した最年少の米国籍の選手となった。
フリッツは、「自分にとってはすごい1週間だった。同一大会4度の優勝は信じられない。今日の僕に彼はタフすぎた」と語った。
ツアー通算戦績1勝2敗として今大会を迎えたフリッツは、世界ランキングを145位から103位に大きく挙げる見込みとなっている。
錦織はフリッツについて、「明るい未来が待っている。すぐにでもトッププレーヤーの仲間入りをすると思う」とコメントしている。(c)AFP