ソマリアの機内爆発で犯行声明、アルシャバーブ
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【2月14日 AFP】ソマリアで今月2日に首都モガディシオ(Mogadishu)の空港を離陸した旅客機の機内で爆発があった事件で、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織アルシャバーブ(Shebab)が13日、犯行声明を出した。
犯行声明は「アルシャバーブの聖戦士が、ジブチに向かう航空機に乗った数十人の欧米情報機関員や北大西洋条約機構(NATO)のトルコ人兵士を標的にした作戦を実行した」としている。
アルシャバーブが航空機を攻撃したと主張したのは今回が初めて。犯行声明の内容が真実であれば、同組織はモガディシオの空港の厳重な警備をすり抜けていたことになる。
同組織は、今回の攻撃は「欧米の十字軍連合と情報機関がソマリアのイスラム教徒に犯した罪への報復」だったと主張している。爆発により、離陸直後のダーロ航空(Daallo Airlines)機の胴体に直径約1メートルの穴が開き、容疑者とみられる人物が死亡、航空機は緊急着陸した。
捜査当局によると死亡したのはアブドラヒ・アブディサラム(Abdulahi Abdisalam)という名の男の乗客で、爆発後に機体外に投げ出されたとみられている。この他に、搭乗していた乗客74人のうち2人が軽傷を負った。
死亡した人物は当初トルコ航空(Turkish Airlines)の便に搭乗しようとしていた。しかしトルコ航空機が来なかったため、ダーロ航空が乗客らをジブチに運ぶことに同意したという。
ソマリア情報当局は、乗客の1人が爆弾の仕掛けられたノートパソコンを別の男性2人組から手渡される防犯カメラの映像を先に公開している。この事件でこれまでに少なくとも15人の容疑者が逮捕された。(c)AFP