【2月14日 AFP】ロシア海軍の黒海艦隊(Black Sea Fleet)は13日、巡航ミサイル「カリブル(Kalibr)」を搭載した艦艇を地中海(Mediterranean)に派遣したと発表した。同国の報道によると艦艇はシリアに向かっている。

 黒海艦隊によると、この艦艇は同艦隊に昨年12月に配備されたばかりのミサイル艦ゼリョーヌィ・ドル(Zelyony Dol)。ロシア通信(RIA)は、黒海艦隊の基地があるクリミア(Crimea)半島の防衛当局筋の話として、ゼリョーヌィ・ドルはシリアに向かっておりロシアによるシリア政府軍支援に参加する可能性があると伝えた。

 防衛当局筋は「派遣の目的は明らかにされていないが、長距離巡航ミサイルを搭載していることから軍事作戦参加の可能性は排除すべきでない」と述べたという。昨年建造されたばかりのゼリョーヌィ・ドルは先週、大規模な上陸作戦演習に参加したばかりだった。

 ロシアはシリアでの空爆作戦で批判を受けている。米国は先週、シリア北部アレッポ(Aleppo)の反体制派への攻撃を支援することでシリア和平協議を妨げているとロシアを批判した。一方、ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は11日、米軍主導の有志国連合によるシリアへの地上部隊派遣は、新たな戦争を引き起こすと警告した。(c)AFP