【2月13日 AFP】在韓米軍は13日、最近の北朝鮮による核実験や長距離ロケット発射を受けて、韓国に地対空誘導弾パトリオット(Patriot)を一時的に追加配備したと発表した。

 追加配備されたパトリオット部隊は今週、米テキサス(Texas)州フォート・ブリス(Fort Bliss)基地から空路で韓国に展開したもの。在韓米軍は声明で「最近の北朝鮮の挑発に対して実施する緊急展開演習の一環だ」としている。

 韓国に駐留する米第8軍(US Eighth Army)のトーマス・バンダル(Thomas Vandal)司令官(中将)は「こうした演習が、北朝鮮の攻撃に対して常に防衛できる備えをもたらす」と語った。

 新たに配備されたパトリオット部隊は、ソウル(Seoul)の南47キロに位置する烏山空軍基地(Osan Air Base)で、米第8軍第35防空砲兵旅団と共に弾道ミサイル防衛演習を行っている。第35防空砲兵旅団は2パトリオット大隊を擁している。1つのパトリオット大隊は4パトリオット部隊から構成される。

 北朝鮮による今月7日の長距離ロケット打ち上げについて、韓国と米国は実質的な弾道ミサイル発射実験だと非難。打ち上げの数時間後に米韓両国は「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備に関する協議を開始する方針を表明した。来週にも詳細な協議が始まる予定だが、中国はこれに反対している。(c)AFP