【2月12日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)の会長で、欧州サッカー連盟(UEFA)の副会長も務めるアンヘル・マリア・ビジャール(Angel Maria Villar)氏が、特定のクラブに便宜を図り20万ユーロ(約2530万円)を融資したとされる疑惑で調査が開始され、懲戒処分を受ける可能性に直面している。

 スペインの政府機関であるスポーツ上級評議会(CSD)は、同国のスポーツ裁判所(TAD)に対し、3部リーグのレクレアティボ(Recreativo Huelva)に対してビジャール氏が便宜を図ったとして、規則違反に抵触する可能性があると警告した。

 スペイン紙パイス(El Pais)の報道では、RFEFが2015年にレクレアティボに対して20万ユーロの融資を行った疑いがあり、その金銭は元監督の負債を埋め合わせるために使用されたとされている。同国メディアによると、66歳のビジャール会長は活動停止処分を科される可能性があるという。

 RFEFはまた、レクレアティボが必要な保証金を支払わずに大会へ出場することを許可した疑いも持たれている。

 現役時代にはスペイン1部リーグのアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)などでプレーしたビジャール氏は、同国代表として22試合に出場し、1988年からRFEFの会長を務めている。(c)AFP