【2月12日 AFP】(更新)米カリフォルニア(California)州の天然ガス貯蔵施設で昨年10月に始まった大規模なガス漏出事故で、施設を保有する地元ガス会社サザン・カリフォルニア・ガス(SoCalGas)は11日、ガス漏れは止まったと発表した。

 ガス漏れ事故としては同州史上最悪の規模で、環境災害だと言う外部の専門家もいる。富裕層が暮らすポーターランチ(Porter Ranch)地区の住民約4500人が転居を強いられ、健康被害も出ている。

 現場はロサンゼルス(Los Angeles)郊外アライソ渓谷(Aliso Canyon)にある天然ガス貯蔵施設。サザン・カリフォルニア・ガスは昨年12月、破損した井戸をふさぐための井戸の掘削に着手した。

 同社の広報担当者は、11日にこの井戸が破損した井戸に達してポンプで泥と重い液体を流し込み、ガス漏出は止まったとAFPに語った。

 ガス漏出を完全に止めるため、次の段階の作業でセメントを数日かけて破損した井戸に流し込む。ガス漏出が終息したか州当局が検査するという。(c)AFP