生物保護区占拠、最後の4人が投降 米オレゴン州
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【2月12日 AFP】米オレゴン(Oregon)州で先月上旬から武装した市民らが野生生物保護区を占拠していた事件で、最後まで立てこもりを続けていた4人が11日、投降した。国有地における放牧権などをめぐって41日間に及び、死者1人を出したにらみ合いにようやく終止符が打たれた。
同日午前9時半(日本時間12日午前2時半)を回った直後に、まず3人が現場のマルヒュア国定鳥獣保護区(Malheur National Wildlife Reserve)から徒歩で出てきた。
そして約1時間半後、最後まで残っていたデービッド・フライ(David Fry)容疑者も姿を見せた。フライ容疑者は投降前に、「自由か死かだ」と述べ、自殺をほのめかしていた。
連邦捜査局(FBI)が出した声明によると、4人は抵抗することもなく身柄の拘束に応じたという。4人は12日、武力または脅迫を用いた公務執行妨害の容疑で出廷する予定。
この事件は先月2日、アモン・バンディ(Ammon Bundy)容疑者とその支持者約30人が、連邦政府の土地管理政策に反発して同保護区の占拠を開始。バンディ容疑者は十数人の支持者らと共に先月末に逮捕されたが、この4人だけは投降を拒否して立てこもりを続けていた。(c)AFP/Robert Kerr