【2月11日 AFP】フランスのローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相が10日、辞任した。30年を超える政治キャリアを持つファビウス氏はスキャンダルにも見舞われたが、最後は外相として難題が山積した国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第21回締約国会議(COP21)での合意に貢献した。

 ファビウス氏は仏史上、最年少の37歳で首相に就任。その後も一貫して社会党の重鎮として君臨し続けた。10日の議会では、ファビウス氏に対し、社会党だけでなく右派の議員らも立ち上がって拍手を送った。

 ファビウス氏の外相辞任に先立ち、フランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は同氏を憲法会議の議長に任命しているが、これについてファビウス氏は「予定通りに進めば」同議長への就任は3月になると述べている。

 仏政府は週内にも大規模な内閣改造を実施する見通しだ。(c)AFP/Fran BLANDY