露スポーツ相、自転車界には「いかなる種の問題」も存在しない
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【2月9日 AFP】ロシアのビタリー・ムトコ(Vitaly Mutko)スポーツ相は8日、ドーピング違反の報告がここ数週間続いているものの、同国の自転車界には「いかなる種の問題」も存在しないと話した。
自転車競技のロシア代表チームについて、ムトコ氏は国営タス通信(TASS)に対し「選手とトレーナーを全面的に信頼している。ここでは、いかなる種の問題も見られない」と主張した。
露反ドーピング機関(RUSADA)は先日、自転車トラック種目のチームスプリントで、欧州選手権(Track European Championships)を2連覇したエレーナ・ブレズニワ(Yelena Brezhniva)に対し、ドーピング違反で4年間の出場停止処分を科した。
ブレズニワの処分に先立ち、ロシア選手権の元王者エドゥアルト・ヴォルガノフ(Eduard Vorganov)についても、先月禁止薬物リストに加わったメルドニウム(Meldonium)に検体が反応したことで、所属するチーム・カチューシャ(Team Katusha)からすべての活動を禁止されている。
ロシアを拠点とするチーム・カチューシャでは、昨年のツール・ド・フランス(2015 Tour de France)でコカインの陽性反応が出たルカ・パオリーニ(Luca Paolini、イタリア)に続き、1年で2件目の薬物違反が発覚したことになる。
世界反ドーピング機関(WADA)の独立委員会が、ロシア陸上界で横行する不正と、国ぐるみのドーピング事情を暴いたことを受け、同国は問題を根本から解決すると誓っている。(c)AFP