【2月7日 AFP】ソマリア政府は6日、同国の首都モガディシオ(Mogandishu)の空港から離陸した直後に爆発が起き、機体に穴が開いて乗客1人が死亡した旅客機について、同機の爆発は爆弾によるものだったと発表した。

 同国のアリ・アハメド・ジャマ(Ali Ahmed Jama)交通・航空相は記者団に対し、2日に発生した爆発に関連して治安当局が数人を逮捕したと述べた。当局は当初、爆発の原因を突然の空気減圧によるものとしていた。

 ジャマ交通・航空相は、「その後行われたソマリアや海外の専門家による調査で、ダーロ航空(Daallo Airlines)の機体の内部で発生した爆発が技術的な問題によるものではなく、爆弾による航空機の破壊と乗客全員の殺害を意図したものと確認された」と語った。

 乗客約60人を乗せ、モガディシオからジブチに向かっていたエアバス(Airbus)製A321型機は、離陸から約15分後に機内で爆発が発生し、機体側面に約1メートルの穴が開いた。乗客のアブドラヒ・アブディサラム(Abdulahi Abdisalam)さんが死亡した他、2人が軽傷を負った。アブディサラムさんは、爆発により機体の外へ投げ出されたとみられている。

 セルビアの日刊紙ブリッツ(Blic)の報道によると、旅客機を操縦していたセルビア人操縦士は、今回の爆発が爆弾によるものだと確信していると友人に語っていた。

 また、航空機のナビゲーションシステムが爆発による損傷を受けなかったことから、操縦士は緊急着陸を行うことができたという。

 これまでのところ、今回の爆発に関する犯行声明は出されていない。

 ジブチを拠点とするダーロ航空は、ソマリアや湾岸諸国への航空便を運行している。(c)AFP