台湾南部地震、死者14人 行方不明者156人に
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【2月7日 AFP】台湾南部で6日未明に起きたマグニチュード(M)6.4の地震で、これまでに少なくとも14人が死亡した。現在も150人以上が行方不明となっており、現場で救助隊が生存者の捜索を行う中、親族が行方不明者の無事を祈っている。
台南(Tainan)市にある倒壊した16階建ての集合住宅には、家族と共に春節(旧正月、Lunar New Year)を祝おうという人たちが来ていたため、死者が増えている。
台湾の災害救助当局では、台南市とその周辺で156人と連絡が取れていないとしている。同局報道官はこれらの行方不明者は「被害を受けた台南市や嘉義(Chiayi)市、雲林(Yunlin)県で連絡が取れなくなった」と語った。
地震では台南市が最大の被害を受け、災害中心地ではおよそ100世帯が入居する集合住宅が倒壊。また内政部消防署(National Fire Agency)によると、集合住宅倒壊により、生後10日の女児や2人の子どもを含む12人が死亡した。災害救助当局によると、残りの2人は市内の他の場所で落下したがれきにより死亡した。
倒壊被害現場には約800人の兵士が動員され、現在も救助活動を行っている。台湾陸軍筋によると、倒壊した建物の1つには現在も20人程度が閉じ込められているという。(c)AFP/Amber WANG