群衆がアフリカ女子学生を暴行、交通事故の報復か インド
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【2月5日 AFP】インド南部バンガロール(Bangalore)の警察当局は4日、タンザニア人女子学生(21)を暴行し車に火を付けたとして、5人を逮捕した。アフリカ人運転手が起こした自動車死亡事故に怒った群衆が、たまたま現場近くを通りがかった女子学生らに報復として襲い掛かったとみられる。
警察に3日に出された被害届によると、この女子学生は先月31日夜、友人男性と車に乗っていたところを襲撃された。現場近くでは、その少し前に、スーダン人運転手の車に地元女性がひかれて死亡する事故が起きていた。
現地紙タイムズ・オブ・インディア(Times of India)が被害届の内容として報じたところによると、女子学生は「車に火を付けられた。群衆が私のTシャツを強く引っ張ったので、シャツは裂けて脱げてしまった。皆が殴ってくるので、私たちは命からがら逃げた」「友人と私はバスに飛び乗ったが、運転手は発車しようとせず、他の乗客によって私たちはバスの外に放り出された。私にシャツをくれた通りすがりの人も、同じように殴られていた」などと訴えている。
被害届によれば女子学生は、現場にいた警察官に助けを求め、自分はタンザニア人で交通事故とは関係ないと強調したが、警官は「どこから見てもそっくりだ」などと言って助けてくれなかったという。(c)AFP