【2月5日 AFP】米国サッカー連盟(USSF)は、女子サッカーW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)を制した同国の女子代表チームのリオデジャネイロ五輪でのストライキ回避を目的とし、選手会を提訴した。

 USSFは3日、シカゴ(Chicago)の連邦地裁に対し、2013年から今年末までとなっている現在の労使協定が有効であることを認めるよう求めている。

 米国女子サッカー選手会(USWNSTPA)のリチャード・ニコルズ(Richard Nichols)事務局長は、USSFに対し、労使協定は無効であり、女子代表チームは2月24日からストライキを行う権利があると主張していた。

 USSFは声明で、「地裁が現在の労使協定の存在と有効性を認めることに自信を持っている」と発表している。

「残念なことではあるが、2016年の五輪を含むあらゆる大会への代表チームの参加が危険にさらされないよう、今回の行動が両者に最善の解決をもたらすことになると確信している」

 判決は新たな労使協定の交渉が始まる時期を定め、その土台となるが、選手側はリオ五輪を控える中で交渉をすることができれば、より有利な条件を引き出すことが可能となる。

 1996年のアトランタ五輪で女子サッカーが正式競技となって以降、米国は5大会で4度金メダルを獲得している。

 アトランタ五輪で中国を下し初優勝を飾った米国は、シドニー五輪では決勝でノルウェーに敗れたものの、その後は決勝で2004年と2008年にブラジルを、2012年のロンドン五輪では日本を2-1で下して現在大会3連覇中となっている。

 また、米国は昨年のW杯では決勝で日本を5-2で下して優勝している。(c)AFP