【2月4日 AFP】イラク系英国人建築家のザハ・ハディド（Zaha Hadid）氏が3日、優れた建築家に贈られる英国のロイヤルゴールドメダル（Royal Gold Medal）賞を受賞した。女性が個人で受賞するのは、ザハ氏が初めて。

　中国の広州大劇院（Guangzhou Opera House）や英ロンドン（London）のアクアティクス・センター（Aquatics Centre）などを手掛けたことで知られるザハ氏。ロイヤルゴールドメダル受賞を受け、「とても光栄です。特に初の女性受賞者となれたことを誇りに思います」とコメントしている。王立英国建築家協会（RIBA）の選考は英国のエリザベス女王（Queen Elizabeth II）からの承認も受けている。

　1848年に創設された同賞は、「建築の発展に直接または間接的に」大きな影響を与えた団体または個人に贈られる。過去の受賞者には、フランク・ゲーリー（Frank Gehry）やノーマン・フォスター（Norman Foster）、フランクロイド・ライト（Frank Lloyd Wright）といった一流の建築家が名を連ねている。

　ザハ氏の作品は、弧を描くような曲線が特徴だ。しかし、そのエキセントリックなデザインやコスト超過をめぐり批判の対象となることもあった。

　最近では、2020年の東京五輪メーン会場の新国立競技場（New National Stadium Japan）案が、巨額の建設費および不評なデザインを理由に白紙撤回となっている。(c)AFP