謎の失踪遂げた英伯爵、42年後に死亡認定
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【2月3日 AFP】(更新)1974年に子どもの乳母が殺害された後に失踪した、英国のルーカン伯爵(Lord Lucan)の未解決ミステリーをめぐり、ロンドン(London)の裁判所で3日、判事が同伯爵の死亡を公式に認定した。
サラ・アスプリン(Sarah Asplin)判事は、「この件は明快であると考える。本法廷は、本件で求められている認定をしなければならない」と述べた。
第7代ルーカン伯爵(本名:リチャード・ジョン・ビンガム、Richard John Bingham)氏の死亡認定は、伯爵の子息であるジョージ・ビンガム(George Bingham)氏(48)が昨年、高等法院に申し立てを行っていた。今回の認定により、ジョージ・ビンガム氏が正式に第8代ルーカン伯爵となった。
ルーカン伯爵は1974年、39歳のときに、別居中だった夫人の自宅で子どもたちの乳母サンドラ・リベット(Sandra Rivett)さんが撲殺された後に失踪。ロンドンの上流社会と伯爵が好きだったギャンブルの闇社会が絡む未解決のミステリーとして関心を集めてきた。
乳母の殺害については、捜査の過程で、ルーカン伯爵が乳母を夫人と間違えて殺害したという説が浮上。夫人は地下室で物音が聞こえた後、暗闇の中で襲撃者と争ったと証言している。(c)AFP