【2月3日 AFP】ドイツ政府は2日、売春婦の保護強化を目指した対策の一環として、客に対しコンドームの着用を義務付ける法案をまとめた。議会で承認されれば2017年7月に施行される。

 法案には他にも、売春宿の運用をめぐる規則の厳格化が盛り込まれた。人身売買業者による売春宿運営を防止するため、有罪判決を受けたことのある経営者に対しては詳細な調査が行われる。また、売春をする部屋で売春婦が生活することが禁じられ、売春婦には保健当局の「カウンセラー」との定期面談が義務付けられる。

 ドイツでは2002年に売春が合法化された。現行法の下では、性風俗産業従事者にも失業保険や医療保険が適用されているが、これまでに発表された唯一の報告書によれば、「売春婦に対する社会的な保護についての改善」は実際は見られず、雇用契約を結んでいる性風俗産業従事者は全体のわずか1%に過ぎない。(c)AFP