【2月3日 AFP】警視庁は3日、覚せい剤を所持していたとして、元プロ野球選手の清原和博(Kazuhiro Kiyohara)容疑者を逮捕したと発表した。

 48歳の清原容疑者は、読売ジャイアンツ(Yomiuri Giants)などで強打者として活躍し、かつては日本プロ野球界屈指の人気選手として知られた。

 警察は2日夜、港区にある清原容疑者の自宅へ強制捜査に入り、約0.1グラムの覚せい剤を所持していたとして身柄を拘束した。

 清原容疑者は覚せい剤が自身のものであることを認め、抵抗する様子はなかった。警視庁によれば、今後は薬物検査を行い、覚せい剤の使用についても調べを進める予定だという。

 日本の各メディアは、首を垂れ、覆面パトカーの後部座席に乗せられて連行される清原容疑者の映像を流した。報道によれば、パイプと注射器、4台の携帯電話が押収されたという。

 大阪生まれの清原容疑者は、1986年にドラフト1位で西武ライオンズ(Seibu Lions)に入団すると、1年目から31本塁打を記録し、同球団で6度の日本シリーズ制覇に貢献した。

 1997年にジャイアンツへ移籍し、米メジャーリーグ(MLB)でも活躍した松井秀喜(Hideki Matsui)とチームメートになると、こちらでも2回の日本一を経験した。一方で22年の現役生活でさまざまなけがに悩まされ、長いベンチ暮らしが批判の対象になることも少なくなかった。

 清原容疑者は2008年に現役を引退し、通算本塁打は、歴代5位の525本を記録している。

 一方で清原容疑者は、周囲と摩擦を起こすことも多く、2014年に入院した際には、週刊誌に薬物使用が原因と報じられたが、マネジメント会社はこれを否定し、糖尿病の治療のための入院だと主張していた。(c)AFP