【2月3日 AFP】北朝鮮は2日、今月8~25日の間に地球観測衛星の打ち上げを計画していることを認めた。先月の核実験に続き、またも国連安全保障理事会(UN Security Council)決議への顕著な違反行為に及ぶことになる。

 国際海事機関(IMO)が、北朝鮮側からの通告があったと発表して明らかになった。打ち上げの時間帯は、現地時間午前7時から正午まで(日本時間午前7時半から午後0時半まで)の間を予定しているという。

 今月16日は、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の父親である故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の誕生日で、それに合わせたい狙いがあるとみられる。

 北朝鮮側は、同国の宇宙計画は純粋に科学目的で行うものと主張しているが、米とその同盟国は、米本土への攻撃を可能とする大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を目指したものだと指摘している。

 国連安保理決議では北朝鮮に対し、いかなる弾道ミサイル技術の使用も禁じており、2012年12月のロケット打ち上げの際には制裁が科された。

 もし北朝鮮が通告通りに打ち上げを強行すれば、先月6日に行われた核実験をめぐる対応で一致できずにいる国際社会に対する新たな侮辱行為となる。(c)AFP