おとり捜査で押収の「ピカソ」絵画、実は複製 トルコ
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【2月2日 AFP】トルコ当局が押収した、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の作品とされていた絵画が、複製画であることが分かった。ピカソの資産管理団体が1日、明らかにした。
仏パリ(Paris)を拠点とする同団体によれば、今回見つかった油絵はピカソが1940年に描いた作品「Woman Dressing Her Hair(髪をすく女)」の複製だった。AFPの取材に応じた米ニューヨーク近代美術館(MoMA)は、同作品の原画が同館に所蔵されていると認めている。
ピカソの資産を管理する「Picasso Administration」は、トルコで押収された作品は間違いなく「複製」だと指摘している。
国営アナトリア(Anatolia)通信の報道によれば、今回発見された絵画は、米ニューヨーク(New York)の収集家から盗まれ、トルコ・イスタンブール(Istanbul)で警察当局がおとり捜査により押収したもので、窃盗犯とみられる容疑者らはこの作品に700万ドル(約8億5000万円)の値を付けていたという。(c)AFP