【2月1日 AFP】サッカー・アルゼンチン代表リオネル・メッシ(Lionel Messi)選手のユニホームをポリ袋で作って着た写真がインターネット上で話題になっているアフガニスタンの少年に、メッシ選手自身が会うことを希望している。アフガニスタンサッカー連盟(AFF)が1日、明らかにした。

 アフガニスタンの東部ガズニ(Ghazni)州に住むムルタザ・アフマディ(Murtaza Ahmadi)君(5)は、サッカースペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するメッシ選手の大ファン。しかし一家は貧しく、ユニホームは高くて買えないため、兄のホマユン(Homayoun)君(15)がメッシ選手の名前をマジックで書いたアルゼンチン代表ユニホームをポリ袋で作り、それを着たムルタザ君の写真を1月半ば、フェイスブック(Facebook)に投稿した。

 メッシ選手の父親のホルヘ・メッシ(Jorge Messi)氏は先月30日、メッシ選手もソーシャルメディアで話題になっているムルタザ君の写真を知っており、幼いファンのために「何かしてあげたい」と考えていると語った。

 AFFの広報担当、サイード・アリ・カゼミ(Sayed Ali Kazemi)氏は1日、AFPに対し、近いうちに「少年との会見を実現するために、メッシ選手と連盟は連絡を取り合っている。メッシ選手がアフガニスタンを訪れるか、5歳の少年がスペインを訪れるか、あるいは第三国で会うか、検討している」と語った。現時点でFCバルセロナ側は談話を発表していない。

 旧支配勢力タリバン(Taliban)による反政府活動が激しいアフガニスタン国内での会見には、安全上の問題がつきまとう。スペイン大使館はAFPに対し、欧州のどこかで会うために可能な援助は何でも行うつもりだと述べた。

 ガズニ州の貧困地区に暮らすムルタザ君の父親は、ユニホームのレプリカを息子に買い与える余裕はなく、またムルタザ君はパンクしたボールしか持っていないと語っていた。(c)AFP