ジカウイルス、インドネシアで感染確認 以前から存在か
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【2月1日 AFP】インドネシアのスマトラ(Sumatra)島でジカウイルスの感染者が確認された。同国の研究機関が1月31日に発表した。発表によると、以前からウイルスが同国内に存在していたことも考えられるという。
同国のアイジクマン分子生物学研究所(Eijkman Institute for Molecular Biology)が発表した報告書によると、感染が確認されたのは、スマトラ島ジャンビ(Jambi)州在住の27歳の男性。この男性には、海外への渡航歴はない。同州でのデング熱の流行について調べていた際に偶然見つかったのだという。
検査サンプルは、2014年12月~2015年4月にかけてジャンビ州で採取された。同州では当時デング熱が流行していた。
同研究所のヘラワティ・スドヨ(Herawati Sudoyo)氏は、海外への渡航経験がない男性がいつ、どのようにウイルスに感染したかについては分からないと述べ、この男性への感染確認から、ウイルスが以前からインドネシアに存在していたことも考えられると続けた。
インドネシア保健省は、同報告書についてのコメントを出していない。
蚊が媒介するジカウイルスは、生まれてくる子供の脳に深刻な障害をもたらす恐れがある。症状はデング熱と似ており、南北アメリカの一部では、ジカウイルスの感染拡大に対する警戒が高まっている。(c)AFP