生後8日の結合双生児分離手術、スイスで成功 過去最年少
このニュースをシェア
【2月1日 AFP】肝臓や肺がつながった状態で生まれた生後8日の結合双生児の分離手術が、スイスの医師団によって行われた。同国の週刊紙ル・マタン・ディマンシュ(Le Matin Dimanche)が報じた。分離手術の成功例としては最年少だという。
同紙によると、一卵性双生児のマヤちゃんとリディアちゃんの分離手術は昨年12月、外科医5人、看護師2人、麻酔専門医6人の医師団によって行われた。手術は5時間に及んだ。
2人は12月2日、同国ベルン(Bern)の病院で、予定より2か月早く姉妹のカミラちゃんと共に三つ子として誕生した。
マヤちゃんとリディアちゃんは肝臓や肺が結合していたが、出産直後の状態が安定していたため、医師団はしばらく様子をみてから数か月後の分離手術を計画していた。2人の体重はそれぞれ1.1キロだった。
しかしその1週間後に2人の容体が急変。2人の命が危険な状態となったため、医師団は、生後間もない乳児では前例のない分離手術に踏み切った。
同紙によると、手術を終えたマヤちゃんとリディアちゃんは、順調に回復しており、体重も増え、母乳による授乳も始まったという。
分離手術を受けた結合双生児で、現在も存命なのは、世界で約200例のみとされる。(c)AFP