【1月31日 AFP】米カリフォルニア(California)州オレンジ郡(Orange County)の刑務所から受刑者3人が脱獄した事件で、同郡保安官事務所は30日、逃亡を続けていた2人の身柄をサンフランシスコ(San Francisco)で確保したと発表した。1人は先週、すでに出頭し、身柄を拘束されていた。

 受刑者のホセイン・ナエリ(Hossein Nayeri)受刑者(37)、ジョナサン・ティウ(Jonathan Tieu)受刑者(20)、バク・ズオン(Bac Duong)受刑者(43)ら3人は22日、カリフォルニア州南部サンタアナ(Santa Ana)の刑務所から、ベッドシーツを使い屋根から地面に下りて脱獄。以降、追跡捜査が続けられていた。

 30日に身柄が確保されたのはナエリ受刑者とティウ受刑者。ズオン受刑者(43)は、29日に既に出頭・拘束されていたため、これで3人全員の身柄確保となった。

 オレンジ郡保安官事務所のサンドラ・ハッチェンス(Sandra Hutchens)保安官によると、サンフランシスコのゴールデンゲートパーク(Golden Gate Park)近くにあるスーパーマーケット駐車場に、逃走目的で盗んだとされる白いワゴン車が止まっているのに通行人が気づき、警察に通報。現場に駆け付けた警察官を見てナエリ受刑者は車外に逃げ出したが、すぐに取り押さえられた。車内に残っていたティウ受刑者の身柄も拘束されている。

 車内からは38口径拳銃用の実弾が「大量に」見つかったが、銃はなかったという。(c)AFP