IS、「背教者」5人殺害の動画を公開 仏語話す戦闘員も
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【1月31日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は30日、背教者やイラクのスパイだとしてオレンジ色のジャンプスーツ姿の男性らを殺害する動画を公開した。動画に登場する男はフランス語を話す戦闘員で、欧米を攻撃すると宣言している。
動画はISのウェブサイトに投稿されたもので、イラク北部ニナワ(Nineveh)州にあると考えられているISのメディア部門が製作したものとみられる。動画には、ISに背く行為をしたとひざまずいて「自白」する5人の若者が射殺される様子が映っている。
仏語を話す男は薄茶色の覆面に戦闘服姿で、拳銃を手にしており、覆面の下からは金色の巻き毛が見える。男は動画の中で、シリアとイラクでIS掃討作戦を続ける米主導の有志連合を「愚かな異端者たち」と呼び、約3000人の犠牲者を出した2001年9月11日の米同時多発テロや昨年パリ(Paris)で発生した同時襲撃事件を忘れさせるほどの攻撃を欧米に仕掛けると警告した。
さらに男は特にスペインを名指しして、8~15世紀までイスラム教徒ムーア人の国だった南部アンダルシア(Andalusia)地方からイスラム教徒たちが追い出されたことに対しても「相当な代償」を支払わせることを誓った。
およそ8分間の動画は、仏語を話す男とIS戦闘員らが、オレンジ色のジャンプスーツを着てひざまずく男性ら5人を射殺する場面で終わる。撮影場所は空爆で破壊された建物跡とみられる。(c)AFP