【1月29日 AFP】英国とフランス、イタリアの3か国で28日、計20以上の学校や託児所に脅迫電話があり、各施設で警戒態勢が取られた。英仏ではこの2日前にも学校に対する爆破予告が相次いでいた。

 仏教育当局によると、首都パリ(Paris)にある名門5校に「爆破予告ではなく脅迫」があったという。詳細は明らかにしていない。5校では警察の監視態勢が敷かれた。

 またイタリアの首都ローマ(Rome)にあるフランス系の高校と3か国語対応の託児所も同様の脅迫を受け、避難措置が取られたことが、保護者宛ての手紙から分かった。

 さらに英国でも、イングランド(England)中部の少なくとも14校で脅迫電話があった。警察が捜査しているが、「悪質ないたずら」とみられるという。

 英仏では26日にも、パリの6校と英国内の14校にいたずらとみられる爆破予告があり、生徒や職員が避難する事態となっていた。

 これらの爆破予告については、「Evacuation Squad(避難部隊)」と名乗るツイッター(Twitter)アカウントが犯行声明を出している。

 アカウントはプロフィール写真にロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の画像を用い、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を支持する内容の投稿を行っていた。プロフィールの説明には「世界各地を拠点とする6人」とあり、爆破予告の脅迫電話を請け負うと宣伝している。

 このアカウントは現在、凍結されている。(c)AFP