レバノン住民がハゲワシ捕獲、イスラエルの「スパイ」と疑い
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【1月28日 AFP】イスラエル自然・公園局(Israel Nature and Parks Authority)は26日、同局が管轄する自然保護区から国境を越えてレバノンに飛び去ったハゲワシが、「イスラエルのスパイ」だと疑われて捕獲されたと明かした。
AFPの取材に応じた同局の広報担当者によれば、レバノン南部ビントジュベイル(Bint Jbeil)の住民がフェイスブック(Facebook)上で、イスラエルの個体識別用リングと位置情報の送信装置が取り付けられたハゲワシを捕獲したと写真を添えて報告していると、イスラエルの市民から電話で通報があったという。
イスラエル自然・公園局は声明で、「われわれが入手した報告には、地元住民にひもで縛られたハゲワシの画像が載っていた。地元住民は、ハゲワシに送信機が取り付けられていたため、イスラエルのスパイではないかと疑っていると投稿していた」と述べた。
また、この広報担当者によれば、ハゲワシの監視を定期的に行っていた同局の専門家らは、ハゲワシが約4キロほどレバノン領内に入り込んでいたことを数日前から知っていたという。
一方、レバノンのウェブサイト「ビントジュベイル」によれば、脅威を及ぼす危険性がないと判断され、このハゲワシは自然に放たれたという。(c)AFP