【1月27日 AFP】リオデジャネイロ五輪のアジア最終予選を兼ねるサッカー「AFC U-23選手権(AFC U-23 Championship 2016)」は26日、カタールのドーハ(Doha)で準決勝が行われ、日本はほぼラストプレーでのゴールでイラクから2-1の勝利を収め、通算10度目となる五輪出場を決めた。

 日本は後半ロスタイム3分、原川力(Riki Harakawa)が見事な左足のミドルシュートを決めて、準決勝を突破。30日、決勝で韓国と対戦する。

 久保裕也(Yuya Kubo)のゴールで先制した日本は、前半終了間際にスアド・ナティク・ナジ(Suad Natiq Naji)にゴールを許してハーフタイムを迎えた。後半は動きがないまま時間が過ぎたものの、試合終了直前に劇的な展開が待っていた。

 もう一試合では、韓国が、こちらも終盤に次々と得点が決まる劇的な試合を制し、3-1でカタールを下して7度目の五輪出場を決めた。

 韓国は後半の早い時間帯に、カタールのGKムハナド・ナイム(Muhannad Naim)のミスから先制点を挙げた。相手のロングボールを跳ね返そうとペナルティーエリアから大きく飛び出したナイムだったが、柳承佑(Seungwoo Ryu、ユ・スンウ)に先にボールに触られてしまい、そのままゴールを許した。

 しかしカタールも終盤、アハメド・アラー・エディン(Ahmed Alaa Eddine)がボレーシュートを決め、残り10分というところで1-1に追いつくと、ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム(Jassim Bin Hamad Stadium)は大いに沸き返った。

 カタールは決勝点を求めて攻勢を強め、この時点では、決勝に勝ち進むのはカタールかに見えた。

 ところが迎えた後半44分、韓国はカウンターから權昶勳(Changhoon Kwon、クォン・チャンフン)が折り返しに合わせて勝ち越すと、試合のラストプレーでムン・チャンジン(Chang Jin Moon)がダメ押し点を奪い、勝利を収めた。

 この結果、開催国カタールの決勝進出の夢はかなわず、1992年以来となる五輪出場の決定はひとまず先送りとなった。カタールは29日、リオ行きの最後の椅子をかけ、3位決定戦でイラクと対戦する。(c)AFP