【1月26日 AFP】タイ南部ナコンシータマラート(Nakhon Si Thammarat)県のタイ湾(Gulf of Thailand)沿岸で先週末に見つかった漂着物について、三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries)は25日、2014年に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の残骸ではなく、ロケットの一部である可能性が高いとの見方を示した。

 この物体は湾曲した形をしており、大きさは縦2メートル、横3メートルほど。23日に漁師が発見し、2014年3月に乗員乗客239人とともに忽然と消えたMH370便の一部の可能性があるとして注目を集めた。物体は、タイ空軍の専門家が首都バンコク(Bangkok)に持ち帰って調査している。

 しかし、三菱重工業広報部の担当者は25日午後、AFPの取材に対し、見つかった物体の画像を精査したところ、形状や確認できる番号などから、同社などが過去に打ち上げたH2AロケットかH2Bロケットの一部である可能性が高いと説明した。

 また海流の動きに詳しい専門家らも、MH370便の残骸がタイ湾に漂着する可能性は極めて低いと指摘している。(c)AFP