ブラジルで流行のジカ熱、旅先で感染を防ぐには
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【1月25日 Relaxnews】ブラジルでジカウイルスとの関連が疑われる先天異常が生じた新生児の報告が急増しており、米国では米疾病対策センター(CDC)が「ジカ熱」感染が報告された国々への渡航自粛を妊婦に勧告する事態となっている。
ブラジルでは2014年には150人だった小頭症とみられる新生児の数が昨年10月以降、約3900人へと急増している。
感染症のジカ熱を引き起こすジカウイルスについて、旅行者が知っておくべき情報を以下にまとめた。
- ジカウイルスはヤブカを媒介として感染する。妊娠中の女性が感染した場合、胎児に感染することもある。
- 現在、ジカウイルスの感染が報告されているのは中南米・カリブ海(Caribbean Sea)の次の14か国・地域。ブラジル、コロンビア、エルサルバドル、仏領ギアナ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、仏海外県マルティニク(Martinique)、メキシコ、パナマ、パラグアイ、スリナム、ベネズエラ、米自治領プエルトリコ(Puerto Rico)。
- 現時点で、ジカウイルスに有効なワクチンや治療法はない。
- ジカウイルスに感染してジカ熱を発症する割合は5人に1人。症状は発熱や発疹、関節痛、結膜炎、頭痛、筋肉痛など。
- 妊娠している女性は、ジカ熱発生地域への渡航は延期が望ましい。
- 妊娠を望む女性も、医師に相談したうえで蚊に刺されないための対策をすること。
- 滞在には、エアコン付きか窓やドアに網戸のあるホテルや宿泊施設を予約する。
- 殺虫効果のあるペルメトリン処理が施された蚊帳を持参する。
- ホテルや宿泊施設では、蚊の発生源となる植木鉢やバケツなどの容器にたまった水を空にする。
- 最大の予防策は、蚊に刺されないようにすること。
- できるだけ長袖の衣服と長ズボンを着用し、その上から虫よけスプレーを噴霧する。
- 虫よけ剤では、有効成分のディート(DEET)、ピカリジン(KBR 3023)、レモンユーカリ油(OLE)、PMD(p-メンタン-3,8-ジオール)、IR3535などを配合する製品を選ぶ。
- 先に日焼け止めを塗ってから、虫よけ剤を塗布する。
- 生後2か月未満の乳児には虫よけ剤を使用しないこと。代わりに乳児の肌を衣類などで覆い、ベビーカーに蚊帳をつける。
(c)Relaxnews/AFPBB News