マッコウクジラ4頭打ち上げられる、英東部海岸
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【1月25日 AFP】英東部の海岸で先週から週末にかけて、マッコウクジラ4頭が打ち上げられ、死んでいるのが見つかった。沿岸警備当局が24日、明らかにした。ドイツやオランダの北海(North Sea)の海岸でも先週までに、クジラが複数打ち上げられている。
海事沿岸警備庁(MCA)によると、4頭のうち2頭は23日、1頭は24日に英東部スケッグネス(Skegness)の近くの浜辺に打ち上げられたという。
25キロ離れた湾対岸のハンスタントン(Hunstanton)の浜辺でも、クジラ1頭が打ち上げられているのが22日に見つかり、同日中に死んだことが確認されている。4頭は同一の群れの個体とみられる。それぞれの体長は約15メートルだった。
沿岸警備隊のリチャード・ジョンソン(Richard Johnson)氏は、「スケッグネスで見つかった3頭は、海で死んだ後に打ち上げられたのだろう」とコメントしている。
英基金「Seawatch Foundation」のピーター・エバンス(Peter Evans)博士は、餌を求めて南に向かっていたクジラが、方向感覚を失ったものとみられると述べ、先週ドイツやオランダの海岸に打ち上げられたクジラを含む大きな群れの一部である可能性を指摘した。
マッコウクジラはハクジラの中で最も大きく、体長は最大20メートル、体重は50トンを超える。(c)AFP