シリア政府軍、北西部ラタキア県をほぼ掌握 近隣で反転攻勢へ
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【1月25日 AFP】シリアの政府側部隊は24日、地中海(Mediterranean Sea)に面する北西部のラタキア(Latakia)県で、反体制派が掌握する最後の主要な町となっていたラビア(Rabia)を奪還した。政府軍は今後、ラビアを拠点として、東側で隣接するイドリブ(Idlib)県の反体制派支配下の町に地上作戦を展開するとみられる。
シリアの国営テレビは、政府軍と政府側の民兵が反体制派と激しい戦闘を繰り広げた後、ラビアを制圧したと報じた。政府側部隊は今月12日、ラタキア県でサルマ(Salma)も反体制側から奪還しており、2週間足らずで2つ目の戦略的勝利となった。
ラタキアにいる軍の指揮官は、県都ラタキアを含むラタキア県全域の武装勢力からの解放を今後数週間以内に発表できるだろうとAFPに語った。
シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、ラビアは政府軍に包囲され、一帯の20の村が政府側に占拠された末に陥落した。同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、戦闘はロシア軍幹部が監督し、ロシアの空爆が「極めて重要な役割を果たした」と述べた。
5年近くに及ぶシリア内戦をめぐっては、国連(UN)の仲介で和平協議の準備が進められている。(c)AFP/Maya Gebeily