米アマゾン創業者の企業、ロケット再利用に初成功
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【1月24日 AFP】米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の創業者ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏が設立した民間宇宙開発企業ブルー・オリジン(Blue Origin)は23日、ロケットの再利用に初めて成功したことを明らかにした。
ブルー・オリジンによると、昨年11月に打ち上げ、その後地上に着陸させた再利用型ロケット「ニュー・シェパード(New Shepard)」を再び打ち上げ、着陸させた。ロケットは高度101キロまで到達した後、地上に軟着陸したという。
ブルー・オリジンが公開した動画には、テキサス(Texas)州に設けられた発射台からの打ち上げや着陸の様子が捉えられている。ロケットは降下する際、パラシュートの補助によって速度を時速5キロまで落とした。米紙ワシントン・ポスト(The Washington Post)の所有者でもあるベゾス氏は声明の中で、着陸の際にロケットが垂直の姿勢を維持できるようバランス面の問題を解決したと述べた。
ブルー・オリジンの技術革新や、イーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)が率いる同じ米宇宙開発企業のスペースX(SpaceX)の取り組みは、宇宙旅行のコストを大幅に引き下げ、ロケットを旅客機のように再利用可能にする道を開くものとみられている。
スペースXは昨年12月、自社ロケット「ファルコン9(Falcon 9)」を地上に初めて軟着陸させた。ただ、海上に浮かぶ無人の台船に第1段機体を着陸させるこれまでの試みは、台船への衝突や転倒で失敗に終わっている。(c)AFP