【1月23日 AFP】米ニューヨーク(New York)州当局は22日、同市内で実施したジカウイルス検査で3人に陽性反応が出たことを明らかにした。中南米では小頭症の新生児の数が急増しており、ジカウイルス感染との関連が指摘されている。

 ニューヨーク州保健当局によれば、陽性反応が出た3人には、蚊が媒介するジカウイルスの感染症が急速に広がっている国々への渡航歴があったという。具体的な国名は明らかにされていない。

 同保健当局によれば、1人は全快し、他の2人は回復途上にあるという。

 米疾病対策センター(CDC)は22日、ジカウイルスの流行を受け、妊娠中の女性に対する渡航自粛勧告の対象国を拡大し、中南米とカリブ諸国22か国・地域への渡航を控えるよう勧告していた。

 ジカウイルスは、新生児の脳に損傷を起こす可能性がある出生異常、小頭症との関連が疑われており、これまでに数千件の症例で関連が指摘されている。

 ニューヨーク州当局は、暖かい地域への渡航を検討している人々に注意を促し、中南米に滞在する女性には、長袖とズボンを着用して虫よけを使用するなど蚊に刺されない対策を講じるよう奨励している。(c)AFP