【1月23日 AFP】米安全当局は22日、同国内の車両500万台以上を対象に、搭載されている日本の自動車部品メーカー、タカタ(Takata)製のエアバッグの追加リコール(回収・無償修理)を発表した。タカタ製エアバッグについては、これまでに米国で9件、それ以外で1件の死亡事故との関連性が指摘されている。

 米道路交通安全局(NHTSA)が発表した追加リコールの対象は、運転席側のエアバッグ。また車種では初めてドイツ自動車大手フォルクスワーゲン・グループ(Volkswagen Group)のフォルクスワーゲン(VolkswagenVW)と、同じグループのアウディ(Audi)が含まれている。

 タカタ製エアバッグは、異常破裂を起こし、金属片が飛んで搭乗者が負傷する恐れがあるとして問題となり、世界中でこれまでに約2800万個がリコールされている。またタカタは問題の隠蔽(いんぺい)を試みたとして非難を浴びている。

 NHTSAは昨年11月、タカタが提供したエアバッグに関する情報が不十分かつ不正確で、問題に気付いた際に迅速にリコールを行わなかったとして、同社に過去最高額の制裁金、2億ドル(約240億円)を科すと発表した。(c)AFP