【1月22日 AFP】イタリア・セリエAのナポリ(SSC Napoli)を率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は21日、インテル(Inter Milan)のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督に向けて同性愛嫌悪の暴言を吐いたとして、2万ユーロ(約250万円)の罰金とイタリア杯(Italian Cup)での2試合のベンチ入り禁止を言い渡された。

 57歳のサッリ監督は、19日に行われたイタリア杯のインテル戦で口論となったマンチーニ監督に対し、同性愛者をやゆする言葉を口にしたという。

 ナポリの指揮官就任1年目のサッリ監督は、その場の勢いで暴言を発してしまったとし、すでに謝罪をしたと明かしている。

 しかしながらリーグ側は、「サッリ監督に対戦相手の指揮官に対する著しく侮辱的な言動があった」と声明を発表した。一方でマンチーニ監督も、「侮辱してきた対戦相手の監督を威嚇する振る舞いがあった」として5000ユーロ(約65万円)の罰金を科された。

 両監督が言い争う場面はテレビ映像でも確認されたが、マンチーニ監督は試合後のインタビューでサッリ監督の侮辱の程度を明らかにしていた。

 その後、「人種差別主義」、「同性愛恐怖症」とのらく印を押され、ゲイ権利団体の怒りを買ったサッリ監督だったが、試合後にはマンチーニ監督に謝罪し、自身は同性愛を嫌悪しているわけではないとコメントしている。(c)AFP