【1月21日 AFP】(図解追加)米海洋大気局(NOAA)は20日、2015年の世界の平均気温が、観測記録が残る1880年以降で最高となり、近現代史上で最も暑い年だったとする報告書を発表した。これにより、気候変動加速への懸念が高まっている。

 NOAAによると、2015年の地球の地表と海面の平均温度は、20世紀平均を0.90度上回り、2014年の最高記録を更新した。14年からの上昇幅は0.13度で、記録更新幅としても史上最高を記録したという。

 また、衛星や気象観測所を用い地球の気温を監視する米航空宇宙局(NASA)も、2015年の平均気温が近現代史上最高だったことを確認。その主な原因について、二酸化炭素(CO2)など人的活動による排ガスの増加にあるとした。

 NOAAによると、当時の観測史上で最も暑かった1997年からの18年間のうち、平均気温が前年を上回った年は16年に上った。また2015年は、12か月中10か月で月間平均気温の最高記録を更新している。(c)AFP/Kerry SHERIDAN